取引高の数字が不正確?コインマーケットキャップ、仮想通貨取引所の掲載基準を見直し

 仮想通貨の価格追跡と取引所の順位付けを行うウェブサイトであるコインマーケットキャップ (CMC) は7月19日、取引高データが不正確ではないかとする懸念が最近寄せられていることに対し、取引所のリスト作成の方式について大規模な変更を行っていることを公式に発表した

 CMCは取引所のAPIへのアクセスに基づき透明性のある取引高集計を行っていると発表しているが、その正確性を損ねてしまう幾つかの要因が出現しつつあることを認めている。

 そのような要因の中に、「取引手数料マイニング」モデルがある。これは最近幾つかの取引所で採用されているモデルであり、取引手数料の清算をネイティブな取引所トークンで行うという物である。CMCによれば、このモデルではユーザーは単に売買を繰り返してより多くのトークンを集めること利益を得ることができるため、それにより取引高を上昇させることが可能となっており、ボットにより行動が自動化されることがあれば事態が悪化することになるだろうとしている。

 またCMCは、取引を活発化させるために使用される、手数料が極端に低いモデルについても言及しており、そうしたモデルは不安定になりがちであり、またアカウントの種類や、未だCMCとそのデータを参照するユーザーの両方にとって不明確な変数である、取引高によりクラス分けすることが可能であるとしている。

 さらにCMCは、架空の取引高や「偽装売買」と通称される物は未だに幾つかの取引所で広まっており、そうした取引所は往々にして、単に取引高の最低水準を維持することを目的にネイティブな取引所トークンを取引するため、「マーケットメイキングサービスまたはボット」に頼っていると指摘している。

 7月16日の時点で、これまでウェブサイト上にリストアップされる取引所の数を制限するために使用してきた、最低取引高の要件を撤廃。これは取引所の取引高の数字の正確性に関して広まってしまった懸念に対処するために段階的に導入される予定となっている施策の一番目であるという。

 問題の「複雑さ」を認めたCMCは、ユーザーに対し紹介している、取引高データをフィルターし、手数料モデルやその他のパラメータにおける変化を考慮するための方法を増やした。CMCは近く、7日分や30日分のリスト作成といった新しい測定基準を導入し、取引高の整合性についてより良い評価ができるようにする予定である。

 CMCは仮想通貨空間における議論や論争に対し注意深く目を向けている。最も最近では、Bitcoin.comが顧客に誤った判断を行わせ、ビットコイン (BTC) ではなくビットコインキャッシュ (BCH) を買うように仕向けていると熱烈な主張がなされている最中、CMCは自社のウェブサイトのビットコイン関連のページから、Bitcoin.comのリンクを削除している

 1月にはCMCは韓国の取引所をリスト作成から削除することを選択しており、議論を呼んだ。当時、韓国の「仮想通貨狂乱」により、特定の仮想通貨の価格に対して顕著な割増がかかっており、CMCの平均数値を歪めてしまっていた。

 最近リブランドが行われたCMCは開設から5年が経過しており、これまで顕著な成長を続けてきた。報じられる所によると、今年は5月までに6000万人以上のユニークな訪問者が訪れたとのことである。