コインチェックは、マネックスグループからの買収提案を受け入れる方針を固めたようだ。和田晃一良社長、大塚雄介取締役は退任し、新社長にはマネックスの勝屋敏彦最高執行責任者(COO)が就任する。日本経済新聞が5日に報じた。

 日経によれば、コインチェックとマネックスは6日にも発表する。現在は出資の方法については詳細を詰めているという。 

 新社長に就任予定の勝屋氏は、マネックスグループでCOOとして経営管理やアジアでの事業などを担当している。三菱銀行出身で、マネックス傘下のマネックスFXやマネックス証券の社長を歴任している。日経は「ネット事業の経験が豊富で、経営立て直しには適任と判断した」と説明している。

 コインチェックは、今年1月末に580億円分の仮想通貨NEMが不正流出した。金融庁はコインチェックに対して2度の業務改善命令を出し、「経営体制の抜本的な見直し」、「顧客保護の徹底」、「マネーロンダリングへの対策」など求めていた。