コインベースは、現地企業との提携により、ブラジルでのサービスを拡大すると3月21日に発表した。ポルトガル語による24時間体制のカスタマーサポートや、より簡単なオンボーディングなどがそのアップグレードに含まれている。

コインベースは、ブラジルの決済ソリューションプロバイダーEbanxと提携し、ブラジル中央銀行が運営するインスタント決済アプリPixと契約を結んだ。この新しいパートナーシップにより、ブラジルレアルを使った仮想通貨の購入が容易になり、コインベースの口座から現地通貨リアルで入出金できるようになる。また、ブラジル人ユーザーはコインベースの口座を開設する際にも、より簡単にアクセスできるようになる。

コインベースによると、ブラジルに技術ハブを設立した2021年以来、ブラジルでプレゼンスを示している。ブラジルの一般市民向けのサービス開始を発表した2022年6月までに、現地で40人のスタッフを抱えている。今回のブラジルでのアップグレードは、より広範な国際展開の一環であるとのことだ。

ブラジルは、ラテンアメリカで最もデジタル決済の普及が進んでいる国だ。コインベースのブラジル進出は、1月にバイナンスとマスターカードの間で行われたプリペイド式仮想通貨カードをブラジルで展開する提携に続くものだ。

ブラジルでは、仮想通貨に対する規制の枠組みが徐々にできつつある。ブラジル証券取引委員会は9月に仮想通貨規制案の変更を求めたが、これは仮想通貨が証券なのかデジタル資産なのかが不明確であったためと言われている。その法案はブラジル議会の両院を通過し、12月に署名されて法律となり、6月に施行される予定だ