◆コインベース幹部が資金調達は「雨の日のため」と発言
◆ステーブルコインや匿名通貨を含めた暗号資産の追加を優先していくと述べた
◆日本については「疑いなくかなり強気」とした

米国最大の仮想通貨取引所コインベース幹部のエミリー・チョイ氏は、今週発表した3億ドル(約34億円)の資金調達が「雨の日」に備えて行ったものだと明かした。仮想通貨相場が低迷する中、財務状況が悪いから資金調達したという訳ではなさそうだ。また、来年中の進出を目指す日本についても「かなり強気」と楽観的な見方を示した。コインデスクが1日に報じた

コーポレート&事業開発部門のバイスプレジデントであるチョイ氏は、コインデスクに対して次のように話したという。

「雨の日のために資金がほしい。重要だと思う機会を逃さないためにね」

「重要な機会」とは、コインベース のプラットフォームに新たな資産を追加することだという。

今週はコインベースの売上高が前年比でほぼ40%増加、利益が約20%増加するという見通しも報じられていた。その際、ブルームバーグのインタビューに答えたヒルジ最高執行責任者(COO)は、コインベースに上場させる仮想通貨の数を現在の7から300に引き上げる計画を明かしていた。

匿名通貨とステーブルコイン

チョイ氏はコインデスクに対して、さらなるステーブルコイン上場を示唆した他、匿名通貨の上場も検討していることを明かした。

現在コインベースはサークル社が発行するステーブルコイン、USDコインの追加を検討。匿名通貨ではすでにzcashに注目しているという。現在の優先事項はあくまで仮想通貨の追加であって、ステーブルコインと匿名通貨追加は自然な流れだという。

日本はアツい

もう一つの資金の使い道として考えられるのが、海外展開だ。チョイ氏は日本について「我々がアジア市場で最初に進出したい国」で「疑いなくかなり強気」と発言した

コインベースは、三菱UFJフィナンシャル・グループなどと提携しながら日本の進出を目指している。先月コインベースの幹部が日本で仮想通貨交換業のライセンスを取得することについて「2019年中には間違えなく取得できる」と自信をみせた。

 

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