米サンフランシスコに拠点を置く仮想通貨取引所コインベースは、発行者がデジタル資産をより効率的に上場できるように設計された新しいプラットフォームを発表した。これは取引所が現在採用している面倒な上場プロセスを軽減することになるとみられている。

コインベース・アセット・ハブは、「発行者が資産とビジネスをリストするためのシンプルで合理化されたプロダクト」であると、コインベースのCTO(最高技術責任者)のスラージット・チャタジー氏は述べている。「目標は、デジタル資産発行者が資産のライフサイクル全体を管理するためのコインベースの単一のインターフェイスだ」と説明している。

このプラットフォームは、すべての資産がコインベースの法的要件やセキュリティやコンプライアンスの要件を確認するための評価プロセスは維持される。さらに発行者は正式な申請に記入することでアセット・ハブの使用を開始できる。

発行者に資産名とティッカーシンボルをあたえ、そのプロダクトに関連する質問に答えるように求められる。その後、申請者はコンプライアンスレビューのプロセスを経ることになる。

仮想通貨業界の中には、コインベースへの上場が数千万人の投資家に門戸を開くためのゴールドスタンダードであると考えられている。またコインベースでは、最初にビットコインやイーサリアムを入金することなく、法定通貨でデジタル資産に交換する簡単な方法を提供することになる。

コインベースは仮想通貨プロジェクトの定期的なレビューを行っているが、メインのコインベースのプラットフォームに上場するのは簡単なことではない。現在、40を超えるデジタル資産が上場されている。専門的な取引プラットフォームであるコインベースプロでは90を超える資産へのアクセスを提供している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン