過去6ヶ月で仮想通貨相場が70%以上下落する中、米国の大手仮想通貨取引所コインベース の人気も下がっていることが明らかになった。イーサリアム・ワールド・ニュースが10日に伝えた。短期的な投資家が市場からいなくなり流動性が低下していることを示しているのではという懸念がある一方、最近、コインベースに対してはサービス遅延などで利用者から不満の声が出ていた。
イーサリアム・ワールド・ニュースがシミラー・ウェブの統計を確認したところ、コインベース のホームページへの6月の月間訪問者数は、1月から約1億人も減少。コインベースが運営する取引所GDAXへの訪問者は、コインベース よりさらに5%減っているという。また、米デジタルニュースサイトのクオーツが報じたところによると、コインベース のアプリのダウンロード数は、去年4月にビットコインが1250ドルだった時と同じ最低水準に落ち込んでいるという。
一方、他の取引所であるバイナンスやフォビのサイトへの訪問者数は、コインベース ほどではないが減少しているという。ただ、バイナンスのCEOは、利用者を今年に入って5倍増やしたと話しており、コインべースとは対照的な状況だ。
コインベースは今月2日、機関投資家向けにデジタル資産を管理する「コインベース・カストディー」を立ち上げたと発表。しかし、最近、コインベースの顧客から「自分の資金にアクセスできない」や「期日になっても振り込まれない」などの不満が噴出していると報じられていた。