コインベースは、自社のレイヤー2ブロックチェーン「Base」への開発者のオンボーディングを対象に、イーサリアム仮想マシン(EVM)アプリケーション間の統合と残高転送に焦点を当てた2つの新しいウォレットソリューションの構築に取り組んでいる。
新しいソリューションの1つは、コインベースウォレットSDKと統合されたEVM互換アプリケーション間で利用者が残高を持ち出せるようにするスマートウォレットだ。もう1つの機能は、開発者が自社アプリケーションにノンカストディアルのホワイトラベルウォレットを組み込むことを可能にする埋め込み型ウォレットだ。
コインベースによると、両方の機能はWeb3製品の構築時にユーザーエクスペリエンスに関する開発者の課題を最小限に抑えるよう設計されている。「過去1年間で顧客から多くを学び、サービス全体の製品体験を改善するために多くの作業を行ってきた。その結果が埋め込み型ウォレットだ。1年間の継続的な取り組みだった」とコインベース埋め込み型ウォレットのシニアエンジニアリングマネージャー、ユガ・コーラー氏はコインテレグラフに語った。
これは、開発者が自社アプリケーションにデジタルウォレットを統合できるようにするコインベースのウォレット・アズ・ア・サービス(WaaS)製品ラインを拡大するものだ。このタイプのソリューションは、デジタル資産を製品やサービスに組み込もうとする企業に役立つ。
「セルフカストディウォレットモデルと対照的に...例えばユニスワップやオープンシーのようなDAppにアクセスする際、通常はクロームの拡張機能か、セルフカストディアプリを使う必要がある。...私たちが提供しようとしているのは、これらのDAppが利用者のためにウォレットを作成できるようにするAPIであり、DAppの外に出る必要がない」とコーラー氏は述べる。
WaaSは仮想通貨分野で人気のあるサービスだ。例えば、仮想通貨取引所ビットゴーも、企業向けにカストディおよびノンカストディウォレットを含む類似のサービスを提供している。