1月26日のロイターの報道によると、オランダの中央銀行は、金融サービス事業者に対する現地規制を遵守していないとして、仮想通貨取引所コインベースに対して330万ユーロ(約360万ドル)の罰金を課した。
コインベースは、オランダで業務を開始する前に、同国でサービスを提供するために必要な登録を取得していなかったという。オランダ中銀は、コインベースの企業としての規模や「オランダに相当数の顧客を持っている」という事実を考慮したという。
当局は、2020年11月から2022年8月までの期間にコインベースが法令違反していたとしている。
2022年12月、オランダ中銀は仮想通貨取引所クーコインについても、同社がライセンスなしで運営されてていたと指摘している。
2021年には同様の違反でバイナンス・ホールディングスに対して300万ユーロ以上の罰金を課している。
今年に入ってから、コインベースはその事業運営に関わる数々の理由で話題になっている。
1月10日には、業務再編のために20%の人員を削減することを発表した。その1週間後の1月18日、コインベースは弱気市場での取引低迷の影響が続いているため、日本での事業を停止すると発表した。取引所としてはあまり好ましくない展開だったものの、日本での営業終了と同時期に、コインベースの株価が史上最安値から69%急騰した。