仮想通貨取引所コインベースが立ち上げた「スタンド・ウィズ・クリプト」キャンペーンは、2024年の米国大統領選挙の候補者を集め、ブロックチェーン技術とデジタル資産に関する討論会を行う計画だ。

12月4日時点でのウェブサイト情報によると、スタンド・ウィズ・クリプトは、共和党のアサ・ハッチンソン氏、ヴィヴェク・ラマスワミ氏、民主党のディーン・フィリップス氏が12月11日にニューハンプシャー州で対面で登場し、デジタル資産に関連する問題について議論するという。招待された候補者には、前大統領のドナルド・トランプ氏、無所属のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏、共和党のダグ・バーガム氏、ニッキー・ヘイリー氏、ロン・デサンティス氏、クリス・クリスティ氏が含まれる。

「この特別な機会は、各大統領候補者から直接意見を聞くことができ、候補者にニューハンプシャー州の仮想通貨・ブロックチェーンコミュニティと議論する場を提供する」とスタンド・ウィズ・クリプトは語った。「議題は仮想通貨固有の問題に限定されない。このフォーラムは、候補者がニューハンプシャー州予備選挙に先立ち、さまざまな政策について仮想通貨・ブロックチェーンコミュニティと議論することを可能にするよう設計されている」。

1月23日にはニューハンプシャー州で2024年の米大統領選挙の最初の予備選が行われ、多くの世論調査者や政治評論家は来年11月の選挙がどのように展開するかを伺うものになると考えている。イベントウェブサイトに「確認済み」でも「招待済み」でもないバイデン現大統領は、民主党の候補者であると予想されている。トランプ氏も現在まで、2024年の選挙に向けた共和党の討論会には一度も出演していない。

バイデン大統領が2024年にトランプ氏と対峙する可能性が最も高いと考えられている。トランプ前大統領はデサンティス氏、ヘイリー氏、ラマスワミ氏に対して世論調査で大幅にリードしている。11月1日のクインニピアック大学の世論調査では、無所属で出馬を表明しているケネディ・ジュニア氏が、トランプ氏とバイデン大統領との三つ巴のレースで22%を獲得している。

12月11日のフォーラムが、予備選の約1か月前に行われるが、投票者の争点が仮想通貨に移るかどうかは不透明だ。ケネディ・ジュニア氏やラマスワミ氏といった候補者は、デジタル資産を選挙キャンペーンの重要な問題の1つにしているが、先頭を走るバイデン大統領とトランプ氏は、仮想通貨やブロックチェーンについて公に語ることはめったにない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン