ギャラクシー・デジタルは、好調な第3四半期決算を発表した。取引活動の活発化と資産運用事業の拡大が主な要因で、仮想通貨関連の金融サービスに対する機関投資家の関心が依然として高いことを示した。

ギャラクシーの純利益は5億500万ドル(前年同期は3070万ドル)、調整後EBITDAは6億2900万ドル(同2億1100万ドル)に達した。デジタル資産事業で過去最高の業績となり、投資収益も寄与した。第3四半期末時点で同社の自己資本は32億ドルに上り、そのうち現金およびステーブルコインは19億ドルを占めている。

取引高は前四半期比で140%増加し、スポット取引とデリバティブ取引の双方が伸びた。期間中には、8万BTCを超える大口取引を執行しており、これは仮想通貨史上最大級の取引の1つとされる。この取引の顧客名は公表されていないが、報道によれば、この取引は投資家による「広範な遺産管理戦略」の一環として実施されたという。

取引事業に加え、ギャラクシーはデータセンターや高性能コンピューティング(HPC)インフラへの進出を進めている。テキサス州にある「ヘリオス」キャンパスがその中核を担うが、本格的な利益貢献は2026年半ば以降になる見通しだ。

同社は8月に14億ドルの融資を確保し、ヘリオス施設の拡張を発表した。また、AI向けGPUインフラを専門とする米クラウド企業コアウィーブとの長期提携により、年間約10億ドルの収益を見込んでいる。

好調な決算を受け、ギャラクシー・デジタルの株価は一時16%急騰し、最終的に43ドル超で取引を終え、当日比で約9%高となった。

機関投資家の勢い続く 仮想通貨市場にも追い風

第3四半期、ビットコイン(BTC)は主に狭いレンジ内での推移となったが、イーサリアム(ETH)は数年ぶりの高値をつけ、他のデジタル資産も勢いを取り戻した。

コインゲッコーの2025年第3四半期レポートによれば、世界の仮想通貨市場は3四半期連続で拡大し、総時価総額は5630億ドル増の4兆ドルに到達した。これは2021年以来の高水準であり、ギャラクシーの好業績もこの広範な市場動向を反映している。

Source: CoinGecko

ギャラクシーは戦略面でも積極的な動きを見せ、注目を集めるデジタル資産トレジャリーの流れに乗った。同四半期中、同社はキャンター・フィッツジェラルド、マルチコイン・キャピタル、ジャンプ・クリプトと共に、16億5000万ドル規模のソラナ・トレジャリー・イニシアチブへの参画を発表した

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