コインベースのブライアン・アームストロングCEOが、10月の第3四半期決算説明会の終了直前に仮想通貨関連のバズワードを立て続けに口にしたことで、予測市場カルシおよびポリマーケットでの「決算説明会でどの単語が出るか」という賭けがすべて「Yes」で決着した。
アームストロング氏は決算説明会の終盤で、「次回のコインベース決算説明会で何が言及されるかを予測する市場を追っていたんだけど……せっかくだから言っておこう。ビットコイン、イーサリアム、ブロックチェーン、ステーキング、Web3。この単語をちゃんと入れておくよ」と述べた。
この発言で、カルシとポリマーケットで行われていた「コインベース決算説明会でどの単語が登場するか」市場がすべて的中。カルシでは約8万242ドル、ポリマーケットでは約3912ドル分のベットが行われていた。
ポリマーケット側では24人が参加しており、1人あたりの最大損失額は12ドル以下にとどまったという。
アームストロング氏は後にXで、「チームの誰かが(予測市場の)リンクをチャットに投稿したのを見て、その場の思いつきでやった」と釈明した。
lol this was fun - happened spontaneously when someone on our team dropped a link in the chat https://t.co/tQiV3B9jUj
— Brian Armstrong (@brian_armstrong) October 31, 2025
この“神対応”に、予測市場の参加者たちはおおむね大喜びだった。
ポリマーケットユーザーのTheMasterMind氏は「史上最高のブライアン」と投稿し、カルシのRedbullfool氏とChungboy氏も「贈り物をありがとう」と感謝の意を表した。
もっとも、こうした行動は一部でインサイダー取引や市場操作の懸念を呼ぶ。
予測市場は「期待を定量化するツール」として有用だが、その前提には内部者が私的利益のために情報を操作しないという信頼が必要だ。
コインベース、第3四半期も好業績
奇抜な締めくくりとは裏腹に、コインベースの業績自体は堅調だった。
純利益は4億3260万ドルとなり、売上高は19億ドルで前年同期比55%増。さらに、ビットコイン(BTC)保有量を2772BTC増やして1万4458BTCとし、 企業別ビットコイン保有ランキングのトップ10に返り咲いた。
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