コインベースの顧客に送られたメールの中でペペのミームを極右グループによって利用された「ヘイトシンボル」と説明したことが、ミームコインのペペ(PEPE)コミュニティから大きな反発を招いている。

仮想通貨インフルエンサーのBorovik.ethは、5月10日のコインベースのニュースレターのスクリーンショットをフォロワーに共有し、2016年に名誉毀損防止同盟(ADL)がペペのキャラクターをヘイトシンボルのデータベースに登録した決定を引用した。

カエルをモチーフにしたミームコインのファンと保有者はこのコインベースのトークンの説明に激怒し、コインベースに謝罪を求める声が上がり、コインベースの口座を削除するユーザーも出ている。

Solidity開発者のKenobi はペペがヘイトシンボルではないと主張し、自身の資金を米国拠点の仮想通貨取引所ジェミナイに移すことになったと宣言する。彼は「#deletecoinbase」(コインベースを削除せよ)というハッシュタグでツイートを締めくくった。

ハッシュタグ「#deletecoinbase」はツイッターのトレンドに登場し、Tweetbinderのデータによると、過去2時間で14,000件以上のツイートがある。

バイナンスが5月5日にトークンの取引を開始して以来、仮想通貨界隈のペペ保有者は、他の仮想通貨取引所のリーダーたちにもトークンの上場を求めている。

コインベースは、ペペ・トークンを取引所に上場する意向があるかどうか、まだ明確な発表はしていない。

ジェミナイCEOのキャメロン・ウィンクルボス氏はコミュニティの声に耳を傾けており、5月9日にジェミナイがこのミームコインの取引を開始し、新しいトークンについてよりオープンな説明をしている

コインベースの説明がツイッターで拡散された後の数時間で、ペペの価格は2.6%下落した。CoinGeckoのデータによると、執筆時点でペペは0.00000184ドルで取引されており、過去24時間で10.4%下落している。