ビットコイン先物を扱うシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が3月13日の取引終了後にトレーディングフロア(立会場)を閉鎖することを発表した。新型コロナウイルスの蔓延が理由だ。米主要経済番組CNBCが3月11日に報じた

CMEは、トレーディングフロアをいつ再開するかは明らかにしていない。CME関係者で感染者が出たという報告はなく、今回は予防的な措置として閉鎖に踏み切った。

CNBCによると、ニューヨーク証券取引所はトレーディングフロア閉鎖には至っていないものの、トレーダーや従業員の距離を取るようにするなど予防的な措置を取り始めている。

CMEは、仮想通貨がブームになっていた2017年12月にビットコイン先物取引を開始した。史上初めてシカゴオプション取引所(CBOE)がビットコイン先物を始めた1週間後にCMEが続いた形だった。その後、CBOEは昨年3月にビットコイン先物を終了。CMEはCBOEを取引高で大きく引き離していた。