大手デリバティブ市場であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループは、イーサ(ETH)先物商品のオプション取引を開始する予定だ。

CMEグループは木曜日の発表で、規制当局の審査を経て、1枚あたり50ETHのサイズのイーサ先物のオプション契約を開始する予定であると述べた。この先物オプションは9月12日に取引が開始される予定で、同社は2022年3月にマイクロサイズのビットコイン(BTC)とイーサのオプション、2020年1月にBTCオプション取引商品、2017年12月にBTC先物取引を開始している。

CMEグループの株式・FX商品のグローバルヘッドであるティム マッコート氏は、ETH先物商品の発表にあたり、イーサリアム・ブロックチェーンのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行(マージ)が近いことを挙げた。マッコート氏は、同グループがETH先物やマイクロサイズのETH先物オプションの取引高と建玉の増加を見たのは、おそらくマージを見越したものだろうと述べた。

マッコート氏は、「我々は[...]9月と12月のマイクロイーサオプションに活発な動きを見ており、これは市場参加者がマージの提案日前後のリスクをヘッジしていることを示唆している可能性もある」と述べている。「マイクロイーサオプションの建玉の78%は9月と12月の契約である」という。

CMEグループは、6月から7月にかけてETH先物の1日平均取引高が7%増加し、マイクロETH先物の同契約量が41%増加したと報告している。ETHと仮想通貨に関連する投資ビークルの取引活動は、コア開発者が9月15日に起こると予想しているマージに先立って、かなり取引高が大きくなる可能性がある。