米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は3日、0.1BTCから取引を可能とするマイクロビットコイン先物を正式に開始した。これまで機関投資家を対象にしていた同社サービスを個人投資家向けにも拡大する。

CMEでの取引はこれまで5BTCが最小単位だった。

CMEのエクイティ・インデックス&オルタナティブ投資商品のグローバル責任者であるティム・マコート氏は「機関投資家から洗練されたアクティブなトレーダーまで、幅広い市場参加者がビットコインのエクスポージャーを微調整し、取引戦略を強化するための効率的で費用対効果の高い方法を提供する」と述べた。

TDアメリトレード・フューチャーズ・アンド・フォレックスのマネージング・ディレクターであるJ.B.マッケンジー氏は、マイクロビットコイン先物は、仮想通貨投資における2つの大きな問題である「高コストと規制された環境での取引」に対応していることが大きいと話した。

CMEは、より小規模取引に対する需要の高まりを背景に、3月30日にマイクロBTC商品を発売する意向を初めて発表した。

CMEが2017年12月に初のビットコイン先物取引を開始して以来、仮想通貨デリバティブの利用は飛躍的に拡大している。ビットコイン先物については同社のライバルとされているシカゴ・オプション取引所(CBOE)も同月にデリバティブ商品を導入したが、その後撤退している。

2020年12月には、仮想通貨デリバティブ取引が市場全体の55%を占めた。今回のCMEの取引開始で、さらにこの数字が拡大することが予想されるだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン