CMEグループが提供するビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)のデリバティブ契約は、第2四半期に記録的な活況をみせ、プロのトレーダーが弱気相場の中でもデジタル資産にアクセスしていることを証明するものとなっている。

CMEの仮想通貨先物商品の1日平均の建玉(OI)は第2四半期に106,200枚に達し、過去最高となったことを同社は木曜日に明らかにした。先物市場では、OIは決済されていないデリバティブ契約の総数を反映している。

1日平均の取引量では、ビットコイン先物の第2四半期の取引量は10,700枚、イーサの一日取引量は6,100枚だった。

6月21日の週、CMEグループの仮想通貨商品にアクセスする大口建玉保有者(LOIH)は404人と最高値を記録し、「機関投資家や洗練された大口投資家の関心が高まっている」ことを示しているという。

ビットコインとイーサーの極端な市場変動にもかかわらず、CMEグループの仮想通貨先物商品は「投資家にとって継続的な出来高と建玉の増加で安定した流動性をもたらす場所」になっていると、CMEの株式・FX商品のグローバルヘッドであるティム・マッコート氏は言い、次のように付け加えた。

「小規模なマイクロビットコインやマイクロエーテルの先物・オプションを含む多様な商品は、大規模な機関投資家や洗練されたアクティブなトレーダーなど、さまざまな市場参加者に柔軟性と取引精度の向上を提供している」

2017年、CMEグループは、ビットコイン先物契約を開始した。2020年末までに、CMEのビットコイン先物の累積取引高は1000億ドルに達している。このデリバティブ取引所はその後、マイクロサイズのビットコインやイーサのオプション契約など、いくつかの仮想通貨デリバティブ商品を立ち上げている。