「仮想通貨はウェブより破壊的なイノベーション」=サークルCEO|SECのガイダンス不足にクレームも

米仮想通貨決済企業サークルのジェレミー・アレールCEOは10日、米SNSのレディットで「仮想通貨はウェブよりもっと重要でもっと破壊的なイノベーション」という見方を示した

レディットで行われたセッション「Ask Me Anything(私に何でも聞いて)」アレールCEOは、次のように述べた。

「仮想通貨はウェブよりもっと重要でもっと破壊的なイノベーションだ。社会、政治、経済、政府に与える影響は、今後、人類にとってもっと大きなものになる」

またアレール氏は、今後「数百万の異なる仮想通貨が生まれることを予測している」と発言。「ビットコインはプライバシー機能のついた価値保存ができる暗号資産」として、「法定通貨やステーブルコインは決済向け」に使われ、「コモディティー資産はプロトコルやネットワーク、アプリを有効活用するため」に使われるようになると解説し、それぞれが異なる役割を持ったまま共存するという見方を示した。

一方、今後の課題についてアレール氏は、SEC(米国証券取引委員会)からどのように仮想通貨分類するか具体的なガイダンスが出ていないことが、サークルにとっても障害となっていると指摘。いくら民間企業が証券、通貨、コモディティの線引きをしても、政府から正式な区分が出されなければ、それは法律的には無意味になる。

サークルは、決済サービスのほか、トレード・デスク、仮想通貨取引所(ポロニエックスを昨年2月に買収)、ステーブルコインUSDCの発行など、様々な事業を手がけている。ゴールドマンサックスが出資したことでも有名だ。サークルは4日、去年のOTC(店頭)取引の取引高は2兆5900億円に到達したと発表した

レディットのAsk Me Anything(私に何でも聞いて)

新年にレディットの利用者向けにAsk Me Anything(私に何でも聞いて)のセッションを設けたのはサークルのアレールCEOだけではない。起業家のウィンクルボス兄弟も7日、同じようなセッションに臨み、「ビットコインの時価総額は、金の時価総額の7兆ドル(約756兆円)を超えるだろう」と発言した

仮想通貨メディアBreakerは、仮想通貨企業のPR手段としてレディットのAMAが頻繁に使われているようだと指摘している

ステーブルコインとは、法定通貨や金などの現物資産に裏付けられた仮想通貨。仮想通貨の問題点として値動きが大きく個人や企業の経済活動では運用しにくい事がある。そこで安定した(ステーブルな)仮想通貨を実現すべく、円やドルといった法定通貨や金などの実物資産の値動きと連動させた仮想通貨が開発された。ペッグ通貨とも表現され、例えばドルと連動する仮想通貨はドルペッグ通貨と表現される。

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