米サークルが121億円を調達、ドル連動の仮想通貨「USDC」を今夏に発行

 ボストンに拠点を置くデジタル通貨関連商品を開発する企業であるサークルが、マイニング大手のビットメインを中心とした投資ラウンドで1億1000万ドル(約121億円)の資金を調達した。ブルームバーグが15日に伝えた。両社は、米ドルと連動したトークンを開発するプロジェクトでも提携を結んだ。サークルにはゴールドマン・サックスなどが出資している。

 今回の投資ラウンドは、サークルの企業評価を16年の評価の6倍以上となる約30億ドルにまで押し上げた。ビットメインとサークルは、法定通貨と連動したトークンである「ステイブルコイン(安定したコイン)」を開発する。これは一部の仮想通貨が持つ不安定性に対処することを目指す。このトークンは「サークルUSDコイン(USDC)」と呼び、今年夏にもサークルが発行すると報道されている。

 USDCはイーサリアムネットワークをベースにしたERC20トークンだ。USDCは1対1の比率で米ドルに裏打ちされることになり、価格変動のリスクなしに仮想通貨の多くの利点を提供するとして支持者たちの称賛を受けている。サークルのジェレミー・アレールCEOは、月曜日に開催された産業会議でのインタビューの中で、このトークンがより高い透明性も提供するようになると述べ、以下のように続けた。

 USDCはイーサリアムネットワークをベースにしたERC20トークンとなるという。USDCは1対1の比率で米ドルと連動されることになり、価格変動のリスクなしに仮想通貨の多くの利点を提供するとしている。サークルのジェレミー・アレールCEOは、月曜日に開催されたカンファレンスでのインタビューの中で、このトークンがより高い透明性も提供するようになると述べ、以下のように語った。

「USDCは、ずっと少ない費用で、高度な安全性を持ちながら、インターネットのスピードで全世界を移動できる法定通貨のようなものだ。トークンで電子決済を行いたい消費者や企業にとって、これは世界規模での法定通貨の送金方法を大幅に改善するものだ」

 700万人のユーザーを抱えるサークルは、USDCを同社の決済アプリ「サークル・ペイ」と、仮想通貨のOTC取引(相対取引)プラットフォームであり、流動性を提供するサービス「サークル・トレード」に統合することを目指している。サークルはUSDCを同社の仮想通貨取引所であるポロニエックスで提供することも予定している。共同創業者のショーン・ネヴィル氏は、USDCの流通量を増やすことが本来の目的であるため、サークルがUSDCを用いるトレーダーに対し手数料をとるかどうかはまだ決まっていないと述べた。

 USDCのような法定通貨で担保されたステイブルコインは、IOU(借用証書)とよく似た機能を持つため、実装するのが最も容易なタイプのステイブルコインだ。あらゆるトークンは、同量の(中央の保管機関により保持される)法定通貨とペアになっている。トークン所有者は、コインを法定通貨建ての安定した資産と交換することができる。

 一般的に、ステイブルコインは、法定通貨の相対的価格安定性を持ちながら、分散化や安全性などの仮想通貨の本質的価値を維持することを目指すものだ。本当の意味で分散型であるといえるステイブルコインを成り立たせるには、操作される可能性のある第三者機関に頼ることなく、ステイブルコインと法定通貨に固定された資産の間の為替レートを確実に得ることができるシステムも設置する必要がある。

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