ステーブルコイン発行企業サークルは、個人向けアカウントを11月30日に廃止する予定だ。10月31日にサークルの顧客に送られたメールで明らかになった。サークルからコインテレグラフに送られたメールによれば、個人向けアカウントは閉鎖するものの、企業や機関投資家向けの「ミント」アカウントは継続して利用可能だという。
10月31日の朝、仮想通貨ユーザーのEvanss6氏が、サークルの顧客が受け取ったとされるメールの画像をX(旧ツイッター)に投稿した。そのメールには、「個人向けアカウントの廃止はサークルの戦略的見直しの一環」と記載されていた。また、顧客に対して「送金やミント機能は今後サポートされず、アカウントは11月30日に閉鎖される」と伝えられた。
サークルの広報担当者からコインテレグラフに送られたメールでは、個人向けアカウントは廃止されるが、企業や機関投資家向けアカウントは継続して利用可能だと確認された。「サークルは旧来の消費者向けアカウントのサポートを段階的に終了し、個々の消費者にこの決定を通知した。アカウントの閉鎖は企業や機関投資家向けのミントアカウントには適用されない」と述べた。
Xでは、一部の仮想通貨ユーザーがサークルの決定理由について推測している。仮想通貨ウォッチャーのアダム・コクラン氏は、サークルの資金が「KYC(本人確認)ミュール」やマネーロンダリングの仲介者として機能する「個人アカウントのネットワーク」によって枯渇している可能性があり、これらのアカウントを廃止する必要があると指摘した。「
一方、仮想通貨トレーダーのtmnxeq氏は、アカウントが「コスト削減や再構築の一環」として廃止される可能性を提唱した。サークルの声明では、個人向けアカウントを「レガシーとなっている消費者向けアカウント」と表現しており、これはかつてのように頻繁に利用されていないことを示唆しているようだ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン