米下院金融サービス委員会などがフェイスブックのステーブルコイン「リブラ」の開発中断を求める中、米仮想通貨決済企業サークルのジェレミー・アレールCEOはCNBCの『スクワークボックス』のインタビューでリブラについて「世界経済の大きな突破口で、政策担当者はリブラから学ぶべきだ」と支持の姿勢を示し、批判の急先鋒である米マキシン・ウォーターズ議員に苦言を呈した。
ジェレミーCEOは金融サービス委員会がリブラの開発中断を求めていることについて、インタビューの中で「中央銀行や各国財務省は、長年にわたって仮想通貨に注目してこなかった」と述べ、国家レベルの政策で仮想通貨に対して考えるべきだと話した。
こうした中で、リブラ批判派の急先鋒である金融サービス委員会のマキシン・ウォーターズ委員長に対して、次のように述べた。
「テクノロジーは驚くべき速さで進んでいるため、耳を傾け、学ぶ必要があるとマキシン議員に伝えている。リブラは実験プロジェクトではない。世界中で何万人ものエンジニアが開発を続けており、止めることはできない。政策立案者側はフェイスブックの取り組みを学ぶべきだ。なぜなら、リブラは世界経済の大きな突破口だからだ」
また、米テレビ番組で投資家のケビン・オレアリー氏が「仮想通貨は不正通貨だ」とコメントしたことに対しても、ジェレミーCEOは「仮想通貨は単なる通貨ではなく新しいインフラであり『メガトレンド』として捉えるべき」であると反論を述べた。