仮想通貨とブロックチェーンインテリジェンス企業サイファートレース(CipherTrace)は、ネットワーク上で実行されているプロトコルに対する攻撃と脆弱性が増加する中で、バイナンス・スマート・チェーン(BSC)の分析をサポートすると発表した。

5月27日の発表で、サイファートレースはBSCで行われているリスクの高い金融取引と、現在600を超える分散型アプリを特定することを目指していると説明している。サイファートレースは既に1000を超えるデジタル資産の活動を追跡している。サイファートレースのデイブ・ジェバンズCEOは、ブロックチェーンのサポートが追加されると、そのネットワーク上に構築されたすべてのアプリケーションの分析を提供できると述べている。

バイナンスの最高コンプライアンス責任者であるサミュエル・リム氏は、グローバルなマネーロンダリング規制の順守が最も重要であり、サイファートレースがそれを達成するのに役立つと述べている。

「アプリケーションと取引所をサポートするためにバイナンス・スマート・チェーンのデータをアトリビューションシステムに組み込んだサイファートレースは、違法行為と戦うための動きだ。長期的には、これにより、法定通貨と規制空間でBSCの信頼性とパートナーシップが向上する」

BSCは、過去数か月にわたって違法行為やDeFiエクスプロイトの震源地だった。悪意のある攻撃者によって資金を失うプロトコルのリストは増え続けており、その最大のものは5月20日の大規模なフラッシュローン攻撃でBNBとネイティブトークンで2億ドル分を失ったPancakeBunnyだ。

最近ハッキングや悪用されたBSC上で実行されているDeFiプロトコルとしては、Cream FinanceやbEarn、Bogged Finance、Uranium Finance、Meerkat Finance、SafeMoon、Spartan Protocolといったものがある。