ビットコイン(BTC)マイニング企業サイファー・マイニングが、新たな大規模な仮想通貨マイニング機器の購入で事業拡大に乗り出す。

サイファー・マイニングは12月18日、中国の仮想通貨マイニング機器大手ビットメインから「アントマイナーT21」を3万7396台購入する新契約を締結したと発表した。購入予定のマイニング機器は、2025年上半期までに毎秒7.1エクサハッシュ(EH/s)のマイニング能力を提供する見込みだ。

サイファーのタイラー・ページCEOは、この購入により、新たに取得した施設で最初の135メガワット(MW)を構築できるようになると話す。また、サイファーは2024年に8.7EH/sとなる追加の4万5706台のマイニング機器を取得するオプションも確保している。

ページCEOは、マイニング機器の価格をテラハッシュ(TH)あたり14ドルという「非常に魅力的な」価格で固定することができたと語った。さらに「私たちは、最大の潜在的な資本支出をコントロールし、ビットコインの強気市場が来る前に、有利な条件を固定している」と付け加えた。

この投資は、サイファーがビットコイン市場に強気であることを示している。2023年11月、サイファーはテキサス州の新しい施設を新規発行された普通株で700万ドルで取得する契約を締結している。この施設は2025年に稼働を開始し、最大300MWの潜在能力を持つと予想されている。

また、サイファーは2023年に新しい仮想通貨マイニング機器の積極的な購入を進め、5月にはカナンA1346マイニングリグ1万1000台を購入した。

サイファー・マイニングは米国に拠点を置き、2021年にナスダック上場企業グッド・ワークス・アクイジション・コープとの20億ドルの合併契約を締結して上場企業となった。同社は仮想通貨マイニング企業ビットフューリーの子会社であり、2021年3月時点で少なくとも60万BTCをマイニングしているという。これは、これまでにマイニングされるビットコインの約3%に相当する。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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