中国のマイニング機器製造販売のエバン(Ebang)が今週にも米ナスダック(Nasdaq)に上場するとの報道が出ている。上場すればカナンに次いで、米国で2番目の仮想通貨(暗号資産)マイニング業者となる。

中国メディア、ブロックビーツの報道によると、エバンは6月26日に正式に上場するという。さらにブロックストリームのサムソン・モウCSOは、中国杭州で26日から始まるエバン本社のイベントの招待状が送られたことを明らかにしている。

1億2500万ドルの資金調達目指す

エバンは今年4月、1億ドルの新規株式公開(IPO)を申請した。6月17日にはナスダックを上場取引所して選び、米証券取引委員会(SEC)に上場申請した。

ナスダックによると、エバンは4.50〜6.50ドルほどで1930万株を売りに出し、1億600万ドルの資金調達を目指していると報じられている。現在は最大で1億2500万ドル(約133億円)。IPOが成功すれば、エバンの市場価値は8億ドル近くになる。

一方で、エバンの売上高は2018年以降減少している。2019年の年間売上高は1億900万ドルで、2018年の3億1900万ドルから66%減少した。

同社は2019年以降は販売量が増加していると報告している一方で、今年第一四半期は250万ドルの純損失を計上。これについては「一部の地方政府の税還付の大幅な減少」を理由としている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン