日本でも感染者が確認されている新型肺炎コロナウィルスの影響で、中国の仮想通貨マイニングファームが閉鎖を余儀なくされている。

ハッシュレート世界トップ3の大手マイナーBTC.topでCEOを務める江卓尔氏は4日、同社が中国国内に持つあるマイニングファームを強制的に停止を命じられ、稼働できなくなったと明らかにした

中国政府が感染拡大を防ぐために出勤を制限していることで従業員が勤務していないためだという。現時点で退職した従業員はいないとしている。今後、他のマイニング事業者にも影響が広がることが懸念される。


マイニング機器製造企業もコロナウィルスの影響受ける

中国では四川省や雲南省、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区がマイニングが盛んだ。これまでに都市部に集中していたことなどから、四川省の山間部にあるマイニング企業には影響はないとの報道が出ているが、感染が拡大するにつれて影響が広がっているようだ。

ビットメインやカナーン、MicroBTなどマイニング機器を製造する企業は、今月10日までアフターサービスを停止することをウェブサイト上で発表している。ビットメインは世界のマイニング機器の66%を生産しているとされており、ビットコインのマイニングにおける計算力を示すハッシュレートなどへの影響も懸念される。

一般的にハッシュレートは、価格が下落すると低下すると言われている。ただ、現時点ではハッシュレートなどには大きな影響は出ていないようだ。

ハッシュレート

(出典:Blockchain.com