パブリックブロックチェーン技術の開発を手がけるチェーントープ(福岡・飯塚市)は5日、シリーズAの資金調達で、ベンチャーキャピタル(VC)のANRI(東京・渋谷)から1億1000万円を調達したと発表した。調達した資金で、研究した技術を応用した概念実証を加速させる。

チェーントープは、ブロックチェーンのベースレイヤーの基礎構造の技術研究や、セカンドレイヤーの技術開発、国内外の企業と地域通貨などの実証実験に取り組んでる。

日経新聞によると、調達した資金を主に2つの技術開発に振り分け、ブロックチェーンの実用化を加速させる。

1つは、セカンドレイヤーの技術で、取引速度の向上を目指すもの。処理速度を現状の1秒あたり7~8件から1秒あたり千件以上に高め、決済で利用できるようにする。

2つ目は、仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上に新たな機能を追加する技術。少量のビットコインに不動産や電力などの資産をひもづけられるようにし、ビットコインのブロックチェーン上で、ビットコイン以外の資産を取引したり証明書を発行したりできるようにする。

このほか、国内外の大手企業や大学と連携して実証実験を進める。日経新聞によると、マレーシアは現地法人を設置済みという。