ブロックチェーンの不正取引を追跡するチェイナリシス(Chainalysis)は、6月8日、プライバシーコインのダッシュとジーキャッシュをサポートすると発表した

チェイナリシスのKYC(顧客確認)サービスを使って2つ合わせて15億ドル(約1620億円)の仮想通貨が追跡可能になる。ダッシュとジーキャッシュはプライベートコインとして知られているが、チェイナリシスは、それでもアウトプットが発生したアドレスを特定することが可能だと断言した。

ダッシュには「プライベートセンド(PrivateSend)」という送信元アドレスを難読化する機能がオプションで備えられている。ジーキャッシュはシールディング(Sihelding)というブロックチェーンでの活動を暗号化する機能がある。

チェイナリシスは「プライベートセンドはユーザーにとってプライバシーを高めるが、調査を成功裏に収めることは可能だ」と述べた。

チェイナリシスによると、ダッシュの取引のうち0.7%しかプライベートセンドの機能が使われていない。またジーキャッシュ取引の0.9%しか完全に暗号化されていない。多くのユーザーがプライバシーの機能を使っていないというのが現状のようだ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン