スイス物流大手CEVAロジスティクスは10日、 IBMと物流大手のマースクが9日発表したブロックチェーン貿易プラットフォーム「トレードレンズ(TradeLens)」に参加したと明らかにした。

 トレードレンズは、貨物船業者や港湾関係企業、税関、銀行、物流会社など90以上の企業や組織が参加する国際貿易プラットフォームで、輸送時間の短縮などを目指している。すでに1億5400万件の出荷イベントを処理済み。

 CEVAのザビエル・ユルバンCEOは、サプライチェーン参加者にリアルタイムのアクセスを提供する高いポテンシャルがあるとトレードレンズを評価した。

「ブロックチェーンソリューションのマーケットスタンダード構築に向けた大きなステップだ」

 CEVAの年間売上高は70億ドル。このほか、ブロックチェーン利用に関しては、パイプライン関連でも評価中で、向こう数ヶ月以内にソリューションの導入を計画している。トレードレンズはこのパイロット事業を昨年3月に開始している。