破産申請した仮想通貨貸出会社セルシウスは、米証券取引委員会(SEC)からのフィードバックを受け、再建後の同企業がビットコインのマイニングにのみ焦点を当てると発表した。
11月20日の発表で、セルシウスは、再建計画の下で提案された新会社の主要事業は、ステーキングではなくビットコイン(BTC)のマイニングになるとした。「公式無担保債権者委員会との協議に基づき、SECのフィードバックを基にマイニングに努力を集中する決定を下した」とセルシウスは語った。
今回の事業再編により、「マイニング・ニューコ」と呼ばれる会社を米国で公開し、セルシウスの顧客が所有する計画だ。「今後数週間で、債務者は新たなマイニング・ニューコの取引を反映するために、計画の修正を承認するための動議を破産裁判所に提出する意向だ」とセルシウスは語った。「債務者は、これらの修正が計画の再勧告を必要とするとは考えていない。債務者は、債権者への分配が2024年1月に開始されると予想している」という。
セルシウスは、プラットフォームでの出金停止に続き、2022年7月にニューヨーク南部地区の米国破産裁判所で破産申請を行った。
2023年7月、SECはセルシウスとアレックス・マシンスキー氏に対して訴訟を起こした。元CEOが同社の利息獲得プログラムで安全な投資を行うとユーザーを偽っていたと主張した。米司法省の当局者は7月にマシンスキー氏を逮捕し、元セルシウスCEOを顧客を騙したとして、証券詐欺、商品詐欺、電信詐欺で起訴した。発表時点で、マシンスキー氏は4000万ドルの保釈金で自由の身であり、2024年9月に裁判が始まる予定だ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン