仮想通貨取引所兼クリアリングハウスのCboeデジタルは、2024年1月11日にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のマージン先物取引を開始すると発表した。同社は米国で初めて、現物取引とレバレッジ取引を単一プラットフォームで提供することになる。
マージン取引は、顧客が一部資金を担保に先物取引を可能にすることで、資本効率を高める。また、同じプラットフォームで現物取引と先物取引を実行できることも、効率性を高めることにつながるだろう。
Cboeデジタルの社長であるジョン・パーマー氏は、次のように述べている。
「デリバティブは仮想通貨の流動性とヘッジの機会を促進し、この市場の継続的な成長における次の重要なステップとなると信じている。」
Cboeデジタルは、個人投資家と機関投資家向けに取引を提供している。同社の新機能は、仮想通貨企業や伝統的な金融機関を含む11社の企業が開始時からサポートする予定だ。これらにはB2C2、BlockFills、Cumberland DRW、Talosなどが含まれる。
Cboeデジタルは、今年6月に米商品先物取引委員会(CFTC)からマージン先物取引の承認を取得した。当時、CFTCコミッショナーのクリスティ・ゴールドスミス・ロメロ氏は、Cboeデジタルが「伝統的な先物市場の構造と規制枠組みの中で運営されている」ことを称賛した。
Cboeデジタルは、規制当局の承認を条件に、最終的には現物受け渡し商品への拡大を計画している。
Cboe Digital to adopt a Default Liquidity Incentive Program, in effect as early as November 17⚠️ pic.twitter.com/NlSC0xH8Ff
— M.B. (@741trey) November 8, 2023
一方、Cboeデジタルのライバルであるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)では、BTC先物の建玉が急増している。CMEは、10月にバイナンスに次ぐ2番目のBTC先物取引所となり、11月3日には過去最高を記録した。