Cashila、SofortとSEPAでの支払い 機能を実装

ヨーロッパの、ビットコイン、不換紙幣間のペイメント・プロセッサーである、CashilaがSofortを利用することでアカウントにチャージができる新しいサービスを開始した。

これによりユーザーは即座にビットコインを購入したり、SEPAによる支払いを行うことが出来る。

Sofortは人気のオンラインバンキングサービスで、特にドイツやオーストリアで人気がある。30,000以上のe-commerce店舗が同サービスを利用しており、1月に300万もの取引が行われている。現在はEU加盟国のうち13ヵ国で利用が可能だ。

「顧客にとって、慣れ親しんだオンラインバンキングのソリューションを利用することで、簡単にアカウントにチャージができるサービスを提供することが出来てとても誇りに思っています。ビットコインを購入し、送金し、欲しいものをなんでも購入することができます」と、Cashila共同設立者のJani Valjavec氏は語る。利用者の負担する手数料は1%のみだ。

 

CEOであるTim Mitja Zagar氏は次のように語っている―

 

「簡単に取引ができるということは、ビットコイン経済の成長において重要な第一歩です。こういった機能を実装したことで、ユーザーはビットコインをリアルタイムに購入することが出来ます。手間なく即座にアカウントにチャージすることができますし、一度チャージすればすぐにその場でビットコインを購入することができます」

 

Cashilaでは既に140万ユーロもの取引が行われていて、ユーロ、ビットコイン間のペイメント・プロセッサーとしてきちんとライセンスを受けている。ユーロウォレットでユーザーは送金と受け取りが出来、ビットコインに換金することが可能だが、そのまま貯蓄することもできる。2014年スロベニアで設立され、シードステージで11万ユーロの資金調達に成功している。

 

―Cashila CEOのTim Mitja Zagar氏と共同設立者、Jani Valijavec氏

 

Myceliumによるウォレットの実装

顧客を如何に満足させるか追及し続けてきたCashilaは、昨年、SEPAでの決済をより快適なものにするべく、Myceliumウォレットを実装している。デバイスのペアリングが完了すると、アプリからダイレクトにログインが可能になり、新しく連絡先を追加したり、Cashilaのアカウントから既にある連絡先をインポートすることが可能だ。利用ボーナス特典として、数日前から最初の1,000ユーロまでの取引を手数料なしで利用ができるキャンペーンを行っている。

去年の夏にMyceliumのウォレット機能を実装したのだが、あまり大々的に告知はせず、人知れず追加していたようだ。

「新しいニュースとしては、Cashilaと密接に連携して機能を実装したことです。今ではウォレットから直接Cashilaにアカウントを登録することができます。ウェブサイトに飛ぶ必要さえありません」と、Myceliumのコミュニティマネージャー、Dmitry “Rassa” Murashchik氏はコインテレグラフに語っている。

Cashilaの広報担当Matej Zrimšek氏は次のように語っている―

 

「去年の夏からMyceliumのチームと一丸となってプロジェクトに取り組んでいました。APIを利用して二つのサービスをペアリングする機能を実装したのですが、あまり多くのユーザーの注目を集めることが出来ず、利用者も多くありませんでした。最新のアップデート(v, 2.6.0)でこの機能を実装したのですが、それによりユーザーはMyceliumのウォレットインターフェースから直接アカウントの登録が出来、連絡先の追加やインポートが出来るようになりました」

 

彼によれば、全てのプロセスがより直感的になり、追加のペアリングは必要なくなったという。「たくさんの新規ユーザーが既にサービスを試してくれています。MyceliumのウォレットとCashila、どちらのサービスも広く利用されるように、どちらのユーザーにも1,000ユーロまでの取引を手数料ゼロで利用できるようにキャンペーンを行いました」

さらに、ビットコインと従来の銀行サービスの障壁を取り除いた、エンドユーザー向けの本格的なソリューションとしてのサービスも開発中だと彼は話している。しかし、新しいSEPAの決済機能が対応しているのは、現在Android端末のみだ。

 

対象はビットコイン利用者だけではない?

CashilaやBitwalaのような決済処理サービスは、主に送金をターゲットにしており、フリーランス、ビットコイン愛好家など、高価で処理の遅い銀行サービスを利用したくない人向けのサービスだ。例えば、お金をヨーロッパ圏外から電信送金で受け取った場合、3から5%もしくは10%近くが手数料で取られてしまう、少なくとも金額が反映されるまでに2日はかかるにも関わらずだ。しかしビットコインを利用すれば手数料は1%とかなり安く済み、時間もかからない。しかし、ビットコインだけを利用する、となるとまだあまり安くなく、処理が速くないのが現状だ。

他のビットコインと不換紙幣間のユースケースとして、いわゆる、ビットコイン化といわれているものがある。全ての仮想通貨に通ずるビットコイン利用者は、費用を法定通貨で支払う必要がある一方、未だにビットコインを採用していない店舗や加盟店とどうにか折り合いをつけなければならない。しかしこういったサービスを利用すれば、完全に銀行を回避した上で、より早く、より安く”バンキング”サービスを利用することが出来る。

暗号通貨愛好家のみならず、広く顧客基盤を固めていこうとしている決済処理サービス業界の次の動きに注目だ。

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