FTX事件：アラメダ・リサーチ元CEOに懲役2年の判決

2024年9月24日、アラメダ・リサーチ元CEOのキャロライン・エリソン氏が、FTX破綻に関与した罪で、最低警備レベルの刑務所での2年間の服役を宣告された。

ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所のルイス・カプラン判事がこの判決を下し、エリソン氏はFTXから得た約110億ドルを没収されることも決定された。カプラン判事によれば、エリソン氏の投獄日は2024年11月7日以降に設定される予定だ。

短い刑期

エリソン氏は本来、最大110年の刑に直面していたが、カプラン判事は彼女に大きな同情を示した。ブルームバーグによれば、判事は「エリソンさん、あなたは非常に強い人物であるが、無敵ではない。バンクマン-フリード氏があなたの弱点を握っていた。[…] あなたは脆弱で、利用されたのだ」と語ったという。

判決が読み上げられる際、エリソン氏は両手を握りしめ、傍聴していた家族は涙を流したという。

引きこもりがちなエリソン氏は、仮想通貨コミュニティやメディア、そして現実の世界で嫌がらせを受け、公の場に出るのが怖くなったと語っていた。

彼女は、かつての同僚であり元恋人とされるサム・バンクマン-フリード氏に対する訴追に積極的に協力し、そのため検察は彼女に対する寛大な処分を求めた。

この判決により、元FTXの幹部であるゲイリー・ワン氏とニシャッド・シン氏も刑務所に服役する可能性が高いことが示唆された。シン氏は2024年10月30日、ワン氏は11月20日に判決を受ける予定であり、彼らもエリソン氏同様、起訴された罪を認めている。

元FTX幹部のライアン・サラメ氏は、2024年5月に7年半の刑を受けた。また、FTX創設者のサム・バンクマン-フリード氏は、2024年3月に25年の刑を言い渡された。