香港の海運会社東方海外貨櫃航運(OOCL)のソフトウェア部門のカーゴスマートは、中国の海運大手のコスコや上海国際港務(SIPG)、電気自動車とクリーンエネルギーのテスラと提携して、新たなブロックチェーンのパイロットプロジェクトを実施した。スプラッシュ247が4月7日に報じた。
膨大なコストと時間がかかる海運業の伝統的な文書処理をブロックチェーンで改善する狙いで、カーゴスマートはこれまでも研究開発に取り組んでいる。
同社は、文書処理をデジタル化することで貨物の出荷から集荷までの全工程の時間を短縮することを目指すとし、ブロックチェーンの役割について、以下のように述べている。
「(ブロックチェーンの)アプリケーションは、海運業の工程のデジタル化と現在ストレスにさらされているグローバルサプライチェーンのさらなる最適化を加速するのは疑いがない」
2019年12月、テスラは貨物の集荷において、コスコとSIPGの協力でカーゴスマートのプラットフォーム上での処理の合理化することに成功した。以来、さらなる機能を追加し、「貨物のゲートアウト、指定日時、ターミナル出荷を表示し、貨物をさらに可視化できる」としている。
カーゴスマートはさらなる改善を目指し、中国・青島市のアモイとタイのレムチャバン港でパイロットテストを実施する計画。また、ブロックチェーンコンソーシアム「グローバル・シッピング・ビジネス・ネットワーク」を設立する予定だという。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン