13時42分時点のカナダドル円は81.69円とNY市場終値近辺での推移となっている。

11月29日に原油先物が急落。OPEC総会での協調減産の可能性が低いと報じられたからだ。その後、資源国通貨といわれるカナダドルも軟調な動きになっている。

本日は24時にカナダ中銀の政策金利発表があるが、1.75%の据え置きと見られている。その他、原油価格に影響を与える24時半の米週間原油在庫の発表も重要だ。原油価格は、OPEC(石油輸出国機構)と非加盟産油国が5・6日の会合で減産強化に動く兆しがでてくるかにも影響を受けるだろう。

主要産油国は、5日に減産の状況を確認する監視委員会を開催。同日にOPEC総会を開き、翌日6日にロシアなど非加盟国を含めた「OPECプラス」の会合を開く。本日のWTI原油先物は1バレル56.5ドル前後での推移となっている。

米中貿易協議の行方にも注意が必要。トランプ大統領が、中国との貿易協議の合意を先送りする可能性を示唆したことから、市場ではリスクオフの流れが強まっているからだ。原油先物が再度下落するようだと、カナダドルも下値模索の展開になるだろう。

テクニカル分析

カナダドル円FX予想 81.50~82円

本日のカナダ中銀の政策金利発表や、5・6日のOPEC(石油輸出国機構)と非加盟産油国の会合待ちで、カナダドル円は小動きの展開。ただ、100日移動平均線(81.50円)や11月21日の安値81.28円を割り込むと下値模索の恐れがあるので、警戒が必要だ。