カナダドルは、原油価格上昇やUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)合意により上昇し、18日に高値83.66円まで上昇。10月29日の高値83.58円を超えている。
ただ、高値警戒感から利食い売りに押されているが、下値は堅い。今月4日のカナダ中銀(BOC)会合の声明で、来年上旬に利下げされるとの思惑が後退したことが下支えとなっているからだ。
6日に発表された雇用統計は、就業者数が7.12万人減とプラス予想に反して大幅に減少し、失業率も前月の5.5%から5.9%に悪化した。しかし、雇用は引き続き好調で、賃金の伸びは高い水準が保たれるとの見方は変わっていない。
今日は、22時半に発表の10月小売売上高(予想前月比0.5%)に注目。同指数は、個人消費や消費者信頼感と相関性があり、カナダの消費行動を確認する指標として重要だ。予想より高い結果となれば、カナダドルの買い材料になる。
カナダドル円のテクニカル分析と相場見通し
今日のカナダドル円予想レンジ 82.80~83.80円
高値警戒感から利食い売りに押されているが、上昇トレンドは継続。一目均衡表の転換線(82.79円)や20日移動平均線(82.56円)がサポートラインになるだろう。