仮想通貨取引所Bybitは、カザフスタンの規制当局から「原則」承認を受けたことを受け、事業の拡大を続けている。
Bybitはカザフスタンのアスタナ金融サービス庁(AFSA)からアスタナ国際金融センター(AIFC)でデジタル資産取引所およびカストディサービスプロバイダとして運営するための事前承認を受けたと発表した。
Bybitの共同創設者兼CEOであるベン・チョウ氏は、独立国家共同体(CIS)が仮想通貨業界での成長のための地域として「有望な潜在能力」を持っているとの考えを示した。また、チョウ氏はBybitが現地の規制に従うことへの取り組みを強調している。「関連するルールや規制に従って事業を運営することが、私たちの主要な目標である」という。
現時点でBybitに付与された「原則的な」承認の下では、同社は事前条件に従い、申請プロセスが完全に完了した後、現地の人々にサービスを提供するための恒久的な承認が得られることになる。
ここ数ヶ月間、Bybitはサービスの提供を拡大するプロセスを進めてきた。5月2日には、ユーザーに仮想通貨の貸付サービスを提供すると発表した。3月には、マスターカードと協力して仮想通貨の支払い用の新しいデビットカードを提供している。
カザフスタンでのサービス提供を目指す最新の動きは、同国が仮想通貨、マイニング、ブロックチェーンの地域拠点として着実に発展していることを受けたものだ。
カザフスタン政府は今年2月、仮想通貨マイニングから得られる収益の75%を仮想通貨取引所を通じて売却する新たなルールを発表した。これは脱税を防ぐのが狙いだ。数ヶ月後、カザフスタンは2022年の仮想通貨税約700 万ドルを徴収したことを明らかにした。またカザフスタンは現在、デジタル通貨の開発の試験段階にある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン