ビットコイン価格は週末に60000ドルを超えて、史上最高値を更新した。しかし同じことはイーサと市場全体では起こらず、継続して力強さは示されなかった。そのため、ビットコイン価格も過去24時間で7%も下落した。
この反落の間に、イーサの米ドルペアも下落。しかしETH/BTCでは反発が見られた。ビットコインが週末な上昇を抑えている間に、アルトコインがビットコインに対して安定しようとしているのかもしれない。これは今年後半にもイーサが大規模な上昇を起こす前兆なのだろうか? チャートを見てみよう。
イーサは1900ドル上抜けに失敗

イーサは、3月13日に1900ドルの突破に失敗したが、これは心理的なレジスタンスに到達するめの最後のハードルだ。市場は2000ドルの突破を待っているが、もう少し時間がかかるようだ。
1300ドルで底を打って以来、さらなる上昇を目指した美しいレジスタンスとサポートの反転が見られた。最後のレジスタンスとサポートの反転は1740ドルで発生し、ここから1900ドルに向けて上昇した。
しかし、イーサ価格は1740ドルの素早く戻ってしまった。こうした素早い反落は弱さの兆候であり、重要なサポートレベルを何度もテストすれば、割り込んでしまうリスクが高まる。
イーサが1740ドルを維持できなければ、1500ドルに向けた動きが起きるだろう。
ETH/BTCは堅調に推移

強気派にとっては幸運なことに、今回の下落の中でもETH/BTCペアは持ちこたえており、0.029〜0.031satsの領域にサポートを見出している。しかし、このサポートゾーンが失われた場合、次のサポートは0.025〜0.0275satsとなる。特にこのレベルは、現在の強気の市場サイクルを維持するために、保持することが重要だ。
一方でチャートを見ると、イーサは常に上昇している訳ではない。ETH/BTCはすでに2月から調整モードに入っている。
一方で構造自体は有効で、ハイアーロウとハイアーハイが常に起きている。

ETH/BTCのチャートはまだ強気のようで、2019年夏以降、常にハイアーロウが続いており、これが上昇トレンドのきっかけになっている。
こうした上昇トレンドの最中には調整期間もある。しかし、ハイアーロウが続く限りは強気だ。そのため、0.025〜0.0275satsの保持が重要だ。
イーサリアム2.0のリリースが近づけば、強気の動きがイーサに起こる可能性が高く、それによってスケーラビリティや高額な手数料問題が解決されるはずだ。それまではイーサにまつわるFUDやネガティブな感情は残るだろう。
しかしトレーダーは、市場が過熱している時に参入したり、FOMOしたりしてはいけない。市場がネガティブな感情の時こと参入に最適な期間であることを認識しよう。
イーサ価格のシナリオ

現在、イーサが保持すべき重要なエリアは、1700〜1740ドルだ。このサポートが残っている限り、レジスタンスでのテストが起こる。ブレイクすべき次の重要なレベルは1830〜1860ドルだ。
しかし、ここ数日で市場のセンチメントが変化していることを考えると、短期的にはこのレベルをブレイクすることは考えにくい。レジスタンスが確認されれば、1500ドルに向けた動きが始まる可能性がある。
この調整期間が終われば、大きな上昇トレンドが始まるだろう。このトレンドは2000ドルをはるかに超える水準に押し上げるはずだ。しかし忍耐は重要で、投資家は開発に時間がかかることを認識しなければいけない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン