仮想通貨価格の反発、マイニングの収益性向上、BTC生産量の急増を受け、仮想通貨マイニング企業の株価は過去1ヶ月で120%も上昇した。

ヤフーファイナンスのデータによると、仮想通貨マイニング企業のマラソン・デジタル・ホールディングス(124.12%)、コア・サイエンティフィック(110.39%)、ハット8(98.95%)、ライオット・ブロックチェーン(96.69%)は過去30日間で株価が急上昇し、ビットコイン(BTC)やイーサ(ETH)のパフォーマンスよりも大幅に上回っている。

コア・サイエンティフィックは8月11日に提出した第2四半期の決算報告で、セルフマイニングしたビットコインが年初来で1601%増加し、6567ビットコインに達したと報告している。第2四半期の収益は、デジタルマイニング収益とホスティング収益の増加により、前年同期比118%増の1億6400万ドルとなった。

ハット8も、「高効率なマイニング装置の追加によるハッシュレートの上昇」と「オンタリオ州のマイニング工場での活動の活発化」により、第2四半期のマイニングビットコインが前年同期比71%増の合計946ビットコインに増加した。その収益も第2四半期は前年同期比30.7%増の4380万ドルに増加した

今週初めに第2四半期決算を発表したマラソン・デジタルも、「厳しいマクロ環境」にもかかわらず、四半期に707ビットコインを生産し、ビットコインの生産活動が8%増加したと述べている。

しかし、3社とも保有する仮想通貨の減損損失により、損失が拡大した。

また、株価の高騰は、6月と7月の低迷期以降に仮想通貨価格が上昇したことと重なり、そのビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)はそれぞれ18.0%と67.8%上昇した。

Bitinfochartsによると、ビットコインのマイニング収益性も6月19日の年初来安値から回復している。

BTC Mining Profitability Over Last 3 months. Source: Bitinfocharts.com

ビットコインマイニング企業はここ数ヶ月、資産価格の下落や、テキサス州の猛暑やロシア・ウクライナ紛争の影響によるエネルギーコストの上昇など、BTCの生産と収益性に悪影響を及ぼす様々な要因に対処しなければならなかった。