ブレグジット(英国のEU離脱)に関して、EUは10月31日としていた延期期限を最長で2020年1月31日まで延期することで合意した。

EUのトゥスク大統領がツイッターで28日に表明した。

「EUの27カ国はEU離脱の2020年1月31日までの柔軟な離脱延期を受け入れることで合意した」

EUは英国からの返事を待つ形となる。EU加盟国は英国の返答から24時間以内であれば延期を拒否できる権利をもつ。加盟国が拒否しなければ離脱延期が正式に決定される。

これまでにボリス・ジョンソン英首相が申請していた延期を認める方針では一致しており、いつまで延期するかが焦点になっていた。

ビットコインには売り圧力?

ブレグジット延期はビットコインの売り圧力となるかもしれない。

一般的には、英国がEUと何も合意をせずEUを離脱するハードブレグジットになれば、ポンドが急落してビットコインが逃避先として買われるとみられている。

【関連記事:ポンドの対ドル等価でビットコインの需要増も 仮想通貨取引所コインコーナーCEO、ブレグジットを語る

ただBBCによると、今回の延期によって少なくとも1月31日までハードブレグジットの可能性はない。

また10月23日にビットコインが暴落した際、仮想通貨投資会社BKCMの創業者ブライアン・ケリー氏は、ブレグジットの進捗状況を売り材料にあげていた。ケリー氏によると、「マクロヘッジファンドがビットコインをブレグジットへのヘッジ手段として買っているが、近い将来に実現しなさそうなので、売りに走っている」という。