ブラジルのファンドマネージャーであるハッシュデックス(Hashdex)は、バミューダ証券取引所(BSX)で世界で初めて仮想通貨上場投資信託(ETF)を立ち上げるために、ナスダックと契約を締結した。

BSXは18日、「Hashdex Nasdaq Crypto Index」を承認したことを発表。300万株のクラスEが取引に向けて発行されると明らかにした。

コインテレグラ・ブラジル版はハッシュデックスのCEOであるマルセーろ・サンパイオ氏にとナスダックのパートナーシップとETFについて確認した。

地元メディアのインフォマネーによると、このファンドは年末までにBSXで取引される予定だという。報道ではハッシュデックスは英領バミューダが仮想通貨規制に取り組んでいることからBSXでの申請を選んだとしている。

ETFは機関投資家が原資産を保有せずにコモディティへのエクスポージャーにアクセスできるように、規制、保証された手段を提供する。投資家やトレーダーがメインストリームの金融市場でビットコインにアクセスできるようになるために、大きく期待を持って待たれている商品だ。

サンパイオ氏は、ブラジルの大手紙オ・グロボへのコメントの中で、ETFの発売によって機関投資家による仮想通貨への投資が促進されると述べた。

今回のETFに関する詳細は公表されていないが、ハッシュデックスは商品に関する重要情報は、発売日にナスダックが発表するとしている。

ハッシュデックスは現在、仮想通貨を保有するファンドを含む4つのファンドで4640万ドル相当の資産を運用している。監査法人はKPMG、主要金融機関はシルバーゲート銀行、仮想通貨カストディアンはザポ(Xapo)とキングダムトラスト、Vo1tだ。

ゴールドマン・サックスの元幹部でファンドマネージャーのラウル・パル氏は20日、米国でのビットコインETFの発売も差し迫っていると予測し、次のように述べていた

「私はあなたの人生で最大のフロントランニングの機会を与えようと思う:彼らはついにETFを取得するだろう。そこには数十億ドルが注ぎ込まれることになる。すべての年金制度はここにいくらかの資金を割り当てるだろう。全てのファミリーオフィスも資産を割り当てるだろう。そして、価格が上がれば上がるほど、より多くの資金を割り当てることになるだろう。"

近年、米国証券取引委員会(SEC)は、ウィンクルボス兄弟とウィルシャー・フェニックス、NYSEブローカーのアルカによるビットコインETFの提案を却下している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン