分散型ブラウザのブレイブは、3月16日、グーグルを一般データ保護規則(GDPR)違反で正式に訴えた。ブレイブの広報トップであるジョニー・ライアン氏は、コインテレグラフのインタビューに答えて、グーグルによるユーザーデータ使用はGDPRの明白な違反であると主張した。

ブレイブは、すでに先月12日にグーグルをGDPR違反で取り締まるように英国の公正取引委員会に書類を送付していた。

今回、ブレイブはグーグルの欧州本社があるアイルランドのデータ保護委員会に対して正式に告訴。「データは特定のはっきり規定された正当な目的のために集められるべき」と謳うGDPRの第5条第1項に違反していると指摘した。

またブレイブは、今回の告訴と同時に「ブラックボックスの中で」という研究を発表。「グーグルの顧客や技術パートナー、開発者、法律家、利用者などのために書かれた様々な文書を分析した結果、グーグルが個人データをウェブサイトやアプリ、OSへの統合から入手しており、収集の目的は数百のケースでしっかりと定義づけられていない」と批判した。

ブレイブは、ウェブ広告を閲覧した利用者に独自トークンBAT(ベーシック・アテンション・トークン)を付与するプラットフォームを立ち上げており、日本でも人気がある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン