グローバル・マクロ・インベスターのラウル・パルCEOは、最新のレポート「The Unfolding」の中でビットコインが次の5年間で100万ドルに到達する可能性があると予想した。

パル氏は、新型コロナウイルスの影響で米国経済が1920年代の大恐慌並みの危機に陥っていると指摘した。

「私は1920年代を現在と最も近いパラレルワールドとみている」

とりわけパル氏は、ベイビーブーマー世代(年金世代)が大きな打撃を受けると予想。「年金システムに対するダメージは大きく、ベイビーブーマー世代は彼らの残された唯一の守られた卵を守るために毎回の上昇相場で売ることになるだろう」とみている。

これから迎える過去最悪規模の経済危機から脱出する方法として、パル氏はビットコインや金が最適だと主張。金の時価総額が15兆ドルであることを引き合いに出し、ビットコインの時価総額が10兆ドルに到達しても「クレイジー」ではないとみている。

「ビットコインにとっては、全くストーリーが異なる」

その上で、金が今後5年間で5倍になる可能性がある一方で、ビットコインは100万ドルをつける可能性があると予想した。

「単なる通貨ではないし、単なる価値保存手段でさえない。完全に信用され、証明され、安全で責任の所在が明確な価値のシステムで、暗号技術のアルゴリズムの外では決して作られない。我々の交換手段のシステム系全体の未来といっても過言ではない

現在ビットコインは7500ドル付近で推移。昨日夜の反発以降で横ばいとなっているが年初来ではプラスをキープしており、株など伝統的な資産とは異なるパフォーマンスを継続している。

(出典:Coin360 日本時間4月24日19時25分時点)

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン