ブルームバーグのシニアコモディティストラテジストであるマイク・マクグローン氏は、投資家が資金を金(ゴールド)からデジタル資産に移すにつれ、ビットコイン(BTC)が5万ドルに向けて強気の動きを続けるだろうと考えている。
2024年までにビットコインのボラティリティが金と同じレベルに達する可能性があり、それにより価格をさらに押し上げる可能性があるとも、マクグローン氏は述べている。
2月3日に発表されたレポートでは、ビットコインが3万ドルが強力なサポートとなっており、機関投資家の採用増加とグローバルな準備資産となる潜在力により、BTC価格が5万ドル以上になる可能性があると書いている。
レポートの中では、実際に資金が金からビットコインに移動している証拠をあげている。グレイスケールビットコイントラスト(GBTC)へ資金流入が加速する一方で、既存のETFの金保有量が減少している点を強調している。グレイスケールのGBTCは2020年を通じて成長し、「2100億ドルの金追跡ETF」の1%から10%に増加した。
「デジタル化する世界では、より多くの資金がビットコインに向かって流れていき、貴金属から離れていくと予想するのは論理的だ」と、マクグローン氏は述べている。
マクグローン氏は、ビットコインに最大5%投資することが賢明な決定になりつつあると考えている。
ビットコインは2024年までに金と同じレベルのボラティリティになると、マクグローン氏は考えている。ビットコインの供給が固定されていることで、金よりも変動が少なくなる可能性があると述べている。
「このマイルストーンに近づくために、ビットコインは今までしてきたことを維持しなければならない。つまり価格の上昇と成熟だ」
ビットコインの現在の260日間ボラティリティは50%であり、これは1980年代の金のボラティリティに相当する。
マクグローン氏はまた、イーサリアムについても言及している。1000ドルを「破られる可能性が低い」サポートに変えていると指摘している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン