ブルームバーグのアナリストであるマイク・マクグローン氏は3日、9月の仮想通貨(暗号資産)ニュースレターで、ビットコイン(BTC)価格が50万ドルの大台に向かう可能性もあれば、反対に暴落する可能性もあると指摘した。

同氏はこれまでに、ビットコインはデジタルゴールドになるとの見方を繰り返している。ビットコインは供給が限られる中で需要が増加していることが重要であると改めて強調した。

マクグローン氏は現在の値動きを2017年の強気相場と比較して、次のように述べた。

「広範な仮想通貨市場の多くは2017年の過剰な相場を繰り返している。分散型取引所(DEX)と分散型金融(DeFi)の拡大によって地盤は固まった。限られた供給に対する需要の増加は、金の時価総額に向かって進むというマクロ経済の裏付けによってビットコインの収益を明らかにする。50万ドルに到達するか失敗するかだ」

マクグローン氏が言及する予想価格はビットコインの時価総額が最終的に金の時価総額である9兆ドルと同等となるという仮定に基づいているとみられる。9兆ドルをビットコインの最大供給量である2100万ドルで割ると、428,571ドルになる。

ニュースレターでは現在のビットコインは「金の後塵を拝し、ビットコインの強気相場が休んでいるように見える」と表現。今後上昇するだろうと予想した。ビットコイン価格は金が上昇するにつれて、上向いていくだろうという。

ブルームバーグの調査では金とビットコインの相関指数が0.7674となっており、過去最高の相関関係を示している。

さらに、「現在世界的に行われている量的緩和の中でも存続し続け、他の無数の資産との競争に勝ち、デジタルゴールドとして成熟しつつある」と評価した。

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(出典:ブルームバーグ)

また、現在下落基調にある中で10000ドルがサポートラインとなると指摘している。

今後価格上昇の根拠としては、ナスダック指数との比較を提示。2017年末の上昇相場の際のボラティリティと比べると、ビットコインの260日ボラティリティ対ナスダックとのボラティリティとの比較指数が3分の1ほどに低下していることから、株のリスクは上昇している一方で、ビットコインのリスクが低下して、順調な価格推移を続けていることを強調した。

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(出典:ブルームバーグ)

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン