ブロックチェーン・インフラストラクチャー・プロバイダーのコンセンシスは、2億ドルの資金調達を終えて32億ドルの評価額となったことを発表した。今年だけで十数社の仮想通貨企業がユニコーン企業となっている。

2億ドルの資金調達ラウンドには、Marshall Wace、Third Point、Think Investmentsなどの複数の新規投資家が参加し、Dragonfly Capital、Electric Capital、Spartan Group、Coinbase Ventures、HSBC、DeFiance Capital、Animoca Brandsなどの既存投資家も参加した。

また、コンセンシスは、ブラウザの拡張機能で、イーサリアムウォレットであるメタマスクの月間アクティブユーザー数が、過去4カ月間で2倍以上に増加し、約2,100万人に達したことを発表した。

コンセンシスが開発したMetaMaskはこのほど、BitGo、Qredo、Cactus Custodyのカストディアンが統合された。デジタル資産市場により多くの機関投資家を呼び込むための取り組みの一環だ。メタマスクは、ユーザーが分散型取引所に接続するためのインフラを提供することで、分散型金融に参入するための重要なインフラとして機能してきた。コンセンシスは、メタマスクのアプリ内スワップ機能により、100億ドル以上のピアツーピアのトークン交換を実現したと強調した。

昨年だけでも、複数の仮想通貨企業が、評価額10億ドル以上の新規企業を表す用語であるユニコーンに到達した。さらに今年10月には、仮想通貨リストプラットフォームのCoinListが、1億ドルのシリーズA投資ラウンドを終了し、評価額が15億ドルに上昇。9月には、ブロックチェーンインフラ開発企業のBlockdaemonがシリーズBの資金調達で1億5,500万ドルを調達し、評価額が12億5,500万ドルに達した。

そのほかに評価額が10億ドルを超えているのは、Mercado Bitcoin、Bitso、Blockstream、BlockFi、Fireblocks、Amber Group、Figure Technologies、OpenSea、Blockchain.comなどだ。