米仮想通貨ロビー団体のブロックチェーン協会でエグゼクティブ・ディレクターを務めるクリスティン・スミス氏は米財務省がビットコインや仮想通貨の取り締まりを検討しているという懸念を否定した。

先週末にかけて、米国財務省が仮想通貨を利用している一部の金融機関にマネーロンダリングの疑惑を持っているとの噂が、ソーシャルメディアを中心に流れた。

この噂も影響してか、ビットコインは52000ドルまで下落し、時価総額は2億4000万ドル以上も落ち込むなど、大暴落となった。

スミス氏はCNBCとのインタビューでこうした噂を否定し、さらに企業をマネーロンダリングで告発するのは司法省の権限であると指摘。噂の信憑性は低いとした。

いくつかの調査によると、仮想通貨の犯罪利用は、世界中の仮想通貨取引の中ではごくわずかだ。実際に、米中央情報局(CIA)で長官代理を務めたマイケル・モレル氏は、仮想通貨が犯罪の資金調達に使われているという話は誇張されたものであるとの論文を発表している

モレル氏の論文では、ブロックチェーンのフォレンジック(情報解析)ツールは、不正な取引を検出するのに十分な堅牢性を備えているとしている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン