ジャック・ドーシーのテクノロジー・コングロマリットであるBlock(過去はSquareとして知られていた)が、自己管理型のビットコイン・ウォレットを構築する計画を発表してから約2年後の3月1日、同社はその計画に関してまだ多くの作業を行う必要があり、Blockが「これを実現するためのパートナー募集 」を積極的に行っていると明らかにした。Blockによると、法定通貨とビットコインの金融システム間で資産を移動させ、ビットコイン(BTC)を安全かつ簡単に売買・保管するために必要なアクセスや情報をユーザーに提供するためには、パートナーシップが必要だという。

同社は、オンランプおよびオフランプのパートナーを選定する際には、量より質を優先するとしている。技術、製品、UIの専門知識はもちろんのこと、Blockの基準を満たすためには、価格の透明性、現地での決済手段のカバー範囲の広さ、オンボーディングと退会処理の能力などを実証する必要があるという。

Blockは、オンランプ、オフランプのパートナーに加え、小売・流通パートナーや決済パートナーなど、他のタイプのパートナーシップを構築することを計画しており、これによりビットコインのユースケースや決済手段としての関連性を高めることを期待している。

「私たちは、今日、潜在的なパートナーとの関係を探り、構築する中で、すでにこの基準を実践し始めている。私たちの目標は、今年後半に私たちの製品を市場に投入する際に、いくつかの初期パートナーが私たちと統合することであり、その後、数ヶ月、数年の間にこれらのパートナーシップが拡大することを期待している」

米国のハイテク起業家で億万長者のジャック・ドーシー氏は、ブロックチェーン技術の熱心な支持者となっている。2021年12月1日、仮想通貨に力を入れるため、SquareがBlockに社名を変更した。2021年11月19日、ドーシーは分散型ビットコイン取引所の概要を記したホワイトペーパーを発表している。