米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、EOSIOブロックチェーンとEOS(EOS)コインを開発したBlock.oneのCEOであるブレンダン・ブルマー氏は、金融機関向けに設計された仮想通貨ゲートウェイネットワークを手掛けるシルバーゲート・バンクの持ち株会社シルバーゲート・キャピタルの株式を購入したことが明らかになった。11月23日付けのその書類には、取引日が11月16日と記載されている。
約300万株の購入は、シルバーゲート株式の9.27%に相当する。ブルマー氏は個人で57万1351株を購入し、Block.oneは236万3186株を購入した。CNNによると、今回の買収でブルマー氏がシルバーゲートの筆頭株主となる。
Block.oneは2017年から2018年にかけて、EOSのイニシャル・コイン・オファリング(ICO)で40億ドルという記録的な資金を調達した。その後、SECがBlock.oneを未登録の証券販売として起訴した。Block.oneはSECと2400万ドルで和解した。Block.oneは、資金調達の問題や、コインの市場パフォーマンスを巡ってEOSの投資家による集団訴訟の対象にもなった。EOSネットワークファンデーションは2月、Block.oneを41億ドルで提訴する計画を発表した。ネットワークは9月に完全な分散型になった。Block.oneは昨年、仮想通貨取引所Bullishも設立している。
シルバーゲートは今年の第3四半期決算で、利益は同期間に84%増の433億3000万ドルに達したものの、仮想通貨同士の送金は前年同期比で500億ドル減少している。