世界最大の資産運用会社ブラックロックは2月29日、ブラジルでビットコイン(BTC)に連動する上場投資信託(ETF)が利用可能になると発表した。

この新しいBDR(ブラジル預託証券)のビットコインETFは3月1日から取引が開始される。ブラックロック・ブラジルのカリーナ・サアデ社長は、ブラジルの金融市場インフラ提供者B3と提携して新商品を提供すると語った。サアデ氏は「iシェアーズ・ビットコイン・トラストETF BDR(IBIT39)」の発売はETFの革新を進め、投資家がポートフォリオに組み入れることができる証券を通じてビットコインへのアクセスを可能にすると語った。

外国ETFのBDRは、海外で発行されたETFの株式に裏付けられてブラジルで発行される証券だ。したがって、ブラジルのETFは実質的にはブラックロックが1月にアメリカで発行したビットコインETFと同じものである。このETFは米国ETFのパフォーマンスを反映する形となる。管理費用は0.25%となるが、運用資産(AUM)の最初の5億ドルに対しては1年間の免除が適用される。

ブラジルのファンドは、既に少なくとも100万レアル(約3000万円)を市場に投資している投資家に提供される。ブラックロック・ブラジルは、個人投資家向け販売の承認を待っている状態だ。

ブラックロックの現物型ビットコインETFは、1月10日に米証券取引委員会によって承認された10のETFのうちの1つだ。このファンドは2週間で20億ドルのAUMに達し、ETFの歴史上最大のデビューを記録した。現在、ブラックロックのETFは80億ドル以上のAUMを有している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン