ブラックロックのビットコイン上場投資信託(ETF)への資金流入が2024年に「マグニフィセント・セブン」銘柄の株を上回った。一部のトレーダーの見立てでは、ビットコイン価格は9月までに8万8000ドルに達する可能性がある。
ブラックロックのビットコインETFへの流入
ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラストETFは、年初来で約190億ドルのビットコイン(BTC)を蓄積している。ブロックランド・スマート・アセット・ファンドの創設者であるイェロン・ブロックランド氏の7月23日のX投稿によれば、この「驚異的な」資金流入は、2024年の「マグニフィセント・セブン」の銘柄の株を上回るものだという。
「これはインベスコのナスダック100 ETF、特に話題のマグニフィセント・セブン株や人工知能ブームを含むものよりも多い。また、フィデリティの現物型ビットコインETFは11位にランクされ、100億ドルの資金流入を集めている」。

「マグニフィセント・セブン」という用語は、1960年代の西部劇映画から引用されたものだが、カウボーイの代わりにマイクロソフト、アップル、テスラ、アマゾン、メタ、アルファベット、そしてエヌビディアの7社を意味するものだ。
ブロックランド氏によると、これによりビットコインは今年の資金流入において世界で2番目に大きな資産クラスとなっている。「これは驚くべきことで、ビットコインの規模は株式の90倍も小さい」と付け加えた。
BTC価格は8万8000ドルに?
米国のビットコインETFは、オンチェーン保有量で610億ドルを超えた。言い換えれば、ETFはBTC供給量の4.6%以上を保有している。

先週、米国のビットコインETFも10億ドル以上の純資金流入を記録した。さらにイーサリアムETFの開始によりBTCへの関心が高まったようだ。

チャートを見てみると、仮想通貨アナリストであるタイタン・オブ・クリプト氏による一目均衡表分析に基づくと、BTC価格は9月までに8万8500ドルの新高値に達する可能性がある。同氏は7月21日のX投稿で「ビットコインの中期目標は8万8500ドルだ!BTCは週足で転換線を上回った」と書いた。

しかし、ビットコインの価格動向は主にETFへの資金流入に大きく左右されるだろう。ビットコインETFは2月15日までに新規投資の約75%を占めており、これはBTC価格が5万ドルを超えた時期と一致している。
現行の史上最高値の直下にある7万2000ドルのラインがBTC価格がクリアすべき次の主要なハードルとなるだろう。
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