ブラックロックの現物型ビットコイン現物上場投資信託(ETF)「IBTC」のティッカーが、一時消えた後、クリアリング機関であるデポジトリ・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(DTCC)のウェブサイトに再登場した。
10月23日にIBTCがウェブサイトに突如現れた後、ビットコインの価格は新たな年間最高値を更新し、市場は近々現物型ETFが認可される兆しに沸いた。
しかし、数時間後にティッカーが静かにサイトから消えると、ビットコインの価格は約3%下落した。多くの取引がETF関連の動向に反応していることを示唆している。

ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、IBTCのリスト掲載を巡る騒動が一時的にDTCCのウェブサイトをクラッシュさせた原因となったようだと指摘した。
Looks like the DTCC website has crashed pic.twitter.com/UyrrfAl2Eu
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) October 24, 2023
DTCCは通常、このレベルの注目を集めることはないとバルチュナス氏は説明し、「このサーガのユニークさと強度を物語っている」と語った。
IBTCが再掲誌された際、あるツイッターユーザーは、前回のリストには「作成/償還」の欄に「Y」が表示されていたのに対し、新たなリストには「N」が表示されていたことを指摘した。
One significant change in the DTCC iShares Bitcoin Trust (IBTC) listing I see here. The original listing (on the right) had a "Y" under create/redeem. This one has an "N." What does that mean @EricBalchunas @JSeyff ? pic.twitter.com/Y89rK2TqlI
— Joe Light (@joelight) October 24, 2023
ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、これはブラックロックが「SECの認可が下りたらすぐにローンチできるように準備を整えている」ことを示していると指摘した。「"N"はまだ稼働していないため、作成/償還が開放されていないことを意味する」とセイファート氏は付け加えた。
ロイターの報道によると、IBTCがDTCCのサイトに掲載されたのは8月だが、広く注目されたのはこの数日のことだという。
「新たなETFの市場投入に備えて、DTCCがNSCC証券適格性ファイルに証券を追加するのは通常の手続きだ」とDTCCの広報担当者は声明で語った。「リストに掲載されていることが、未解決の規制や他の承認プロセスの結果を示すものではない」という。
IBTCの再登場後、ビットコインは安定し、過去1時間で0.15%上昇している。ビットコインの価格は33,940ドルで、過去1週間で19.1%上昇している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン